ぽち語録

ぽちの日常

「分身」読了

会社の方から借りて読みました。文庫の初版は1996年。

分身 (集英社文庫)

分身 (集英社文庫)

■あらすじ
函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?
現代医学の危険な領域を描くサスペンス長編。

このあらすじ、本当〜に簡単にしか書かれていませんね〜。鞠子が自分にそっくりな女性がいるときいたから話が進んでいくわけではなく、母親が亡くなった理由を調べていくうちに、偶然そっくりな女性がいることを知るのです。双葉も同様。
鞠子の章と双葉の章が交互に展開していくので、最初はごちゃごちゃするけど、話が進むうちにだんだんとそれが効果的になっていきます。
結末は思いのほかあっさりとしたもので、きっちり落とし前がつくわけじゃないんだよね。これはこれで納得の終わりでしたけど。
初見は駆け抜けるように読んでしまうので、もう一度じっくり読んでみようかな〜と思います。