ぽち語録

ぽちの日常

「出世花」読了

出世花 (祥伝社文庫)

出世花 (祥伝社文庫)

■あらすじ
「不義密通を犯した妻の血を引く娘に、なにとぞ善き名前を与えてくださらぬか」幼いお艶と共に妻敵討ちの旅に出て六年、江戸近郊で無念の死を遂げた矢萩源九郎が寺の住職に遺した言葉である。しかし、源九郎の骸と魂は三昧聖によって清められ、安らかに浄土へ旅立つ。「艶」から仏縁の「縁」と改名した少女が美しく成長する姿を、透明感溢れる筆致で描く感動の時代小説。

高田郁さんの出版されている本の最後の1冊。読み終わっちゃうのが惜しい!けど、読みたい!と思いながら読み進めました。
お縁のお父さん・源九郎が死んでしまう場面、その後清められ、浄土に旅立つ場面は圧倒されます。
そして、親子の場面は本当に泣かされる…電車でまた泣いてしまいましたorz(でも、止められないのよ〜)


高田さんの著作を読んでいると季節が感じられたり、当たり前の人情を思い知らされたり。舞台は江戸時代だけど、現代に通じることがたくさん書かれています。心がしゃんとするという感じかな。
いやー、全部よかったなぁ。再読シリーズですね。無条件で周りの人に進めたい高田さんの本です。